乗馬は、性別・年齢に関わらず広く楽しめるスポーツです。
乗馬には身体的・精神的・社会的の3つのアプローチ方法があります。身体的には、健康状態の改善、弱った筋力の強化、バランスと協調性の発達などがあげられます。また、精神的・社会的には、馬にのるだけでなく馬に接したり、世話をしたりすることで自信をつけたり、教育を発展させていくことができます。

このような効果を持つ乗馬体験の機会をできるだけ多くの子供達へ提供することにより、健全育成と非行防止につながり、それとともに、教員や保護者に対し適切な乗馬指導方法を理解してもらい、継続的な乗馬スクールを実施するために必要な地域の環境を構築していきたいと私たちは考えます。

私たち驥北会はこれまで乗馬および障害者乗馬の普及に努め、様々な乗馬体験会を実施してきました。このノウハウを生かし、県内の学校や福祉施設へ出向き、子供たちへ「馬とふれあう・世話をする」「馬に乗る」ことを提供し、楽しみながら本人の能力を伸ばしたり、地域乗馬人口の増大を図り、乗馬の里づくりを推進することを目的とした地域乗馬普及啓発事業を実施いたしました。


特定非営利活動法人 驥北会
理事長 中野渡 利彦



 





【調査報告①】
地域乗馬人口の増大を図り、乗馬の里づくりを推進するため、保育所、幼稚園、小・中学校等において、乗馬出前乗馬教室を実施するとともに、その結果を踏まえた教育旅行における可能性調査を実施。

1.出前乗馬教室の概要

  開催目的 地域乗馬人口の増大を図り、地域の理解と関心を高め、
参加者に対し勇気、自信、挑戦、感動、いたわりの心を育てる。
  実施内容 1.乗馬の技術を学ぶ(実際に馬に使用しての体験乗馬)
2.馬を世話することを学ぶ(手入れ講習・エサやり体験)
3.馬について学ぶ(テキストを使用しての講義)
4.馬とのふれあいの提供
  実施期間 平成22年4月~平成23年3月
  開催場所 小学校・幼稚園・障害者施設・観光施設・商店街・乗馬クラブ等
  対象者 児童、生徒、教員、地域住民、保護者などを対象
  別紙1「ホーススクール実施企画書」参照

2.事業の成果・課題
昨年度実施した学校のうち6割が今年度も実施を行うように、継続的な実施を望み、体験者から評価は高いことがうかがい知れる。また十和田市だけではなく、三沢市や東北町など地域の当事業のへの関心や周知も広がりつつあることを感じる。

①体験乗馬会実施後アンケート結果からの考察
・馬の数や所要時間は現行の方法で充分であることが確認できた。
・乗馬体験よりも、手入れやエサやりなどの馬とのふれあいに対して印象度が強いと考える。また、その傾向は低年齢になるほど多い。

・年齢による興味への傾向
【年齢が高い】
  ・馬に対しての理解ができたことに喜びや楽しみを感じる事ができる。
・「走ってみたい」「操ってみたい」といった向上への関心が高い
【年齢が低い】
  ・馬に触れた感触やふれあったことに感動を覚える。
・「馬と遊びたい」「飼いたい」といったペットに近い感覚

・屋外での実施では、天候や気温によって体験者のモチベーションが大きく変わる。アンケートの回答にも「説明を聞いている時に太陽光が眩しい」という意見もある。屋外(自然)体験活動を行う際には、そのような外的環境を考えながら実施しなくてはいけない。
別紙2「体験乗馬会実施後アンケート結果」参照

 

②「ふりかえりシート」の配布
体験活動を振り返りながら、まとめる力や発表の方法を学び、これから取り組む力を身につけるといった、実施後の学習用目的として配布した。実際に「ふりかえり学習」を実施した協力校から、その内容を返送してもらった。
「わたしが、おどろいたことは、」からの感想を見ると、体験後もしっかりと馬に対する印象を持ち続けている事がうかがえる。
体験することだけが目的ではなく、理解を深めることを重視したプログラム内容とすることが教育旅行に対しても必要であると考える。
別紙3「ふりかえりシート報告」参照

③教育関係者を対象とした意識調査
実際の教育旅行や綜合学習内容を判断する立場にもある教師やその関係者を対象にアンケート調査を行うことにより、その取り組み方や傾向を探り、「乗馬体験活動」を学校教育の中に取り入れていく為の方針を決める。

【配布方法】:企画書に同封し配布
別紙4「企画書送付先及び配付部数(実際の配付部数)」参照
【回収件数】:39/118(回収率33%)
別紙5「乗馬体験活動に関するアンケート回答」参照

調査結果からの考察・・・総合的学習における「乗馬体験活動」の導入に関しては肯定的な意見が多いが、教育関係者が「乗馬体験活動」の導入を自身で計画できるだけの情報の周知が不足している。本事業にてそのシステムを固定化し、またその実績をもとに、教育関係者への理解と協力を勧める必要があると考える。

【調査報告②】
観光地等における新幹線開業に係る情報発信を行う観光馬車を運行するとともに、観光客の馬車、乗馬に関するニーズ調査を実施。

【調査結果考察】
ニーズ調査は現代美術館やイベント会場などで、一般の来場者や観光客をターゲットとし、地域観光に係るリアルタイムな意見を募った。
アンケート回答者は男:女、4:6の割合となり、これは全国の乗馬者率と同じである、そのことより、乗馬経験の有無にかかわらず、男性よりも女性のほうが、馬への関心が高いことを示す。
「乗馬の里」に対しての認知度は、25%が「知らなかった」と答え、乗馬施設があることは4割が「知らない」など、より一層の情報発信が必要である。
しかしながら、馬への興味は非常に高く、9割が「積極的に乗りたい」「機会があれば乗りたい」と答えている。旅行スタイルが体験型観光を中心に向かっている流れを受け、いかに乗馬がその要素を満たしているかがわかる。
この結果を踏まえ、新たな観光誘致の資源となり得る、馬(乗馬)をいかに効果的に啓蒙し、地域としての観光資源として地域住民が捉え積極誘致に向かう体制づくりを進めていきたい。

このページの先頭へこのホームページは”ふるさと雇用再生特別基金「地域乗馬普及啓発事業」にて制作しました。